デジタルでモノを作る=悪いこと、なの?

先日、私の知人(写真を教えてる)が気になることを言っていた。

「デジタルだとすぐモノが上がってきちゃうから、なかなか編集に取りかかろうとしない。やっぱりデジタルやめたほうがいいね」

と。

「デジタル表現」とかカッコ付きで書いたり、こんなこと言うのは正直恥ずかしいけど、個人的にはデジタルだからこその表現のためにデジタルを使ってるし、デジタルテクノロジーの問題点を洗い出したり可能性を探るメディアアートにおいて、デジタル表現をしないというのはあまりないだろうと思う。
デジタルをあえてアナログな方法でリアライズして、人が持つ有機的なノイズや人間性(身体性)を露呈させるとかっていう、「あえてアナログ」という特殊な事例は置いといて。

デジタルVsアナログ論は果てないからここでは触れないとしても、Photoshopの使い方やデジタル写真の行程を教える前に、なぜデジタル写真において編集が必要なのかということをきちんと教えるべきなのではないだろうか。
そうすれば、自分の表現においてなぜデジタルテクノロジーが必要なのかということを考えるきっかけになるだろうし。

もちろん技術を教えて継承していくことも大事ではあるけど、その技術をなぜ使う必要があるのかという当たり前のことをもうちょっと考えてもいいんじゃないかなあと思う日でありました。
特に工学・芸術系では、ね・・・